セラミックス治療をお考えの方へ
近年セラミックスの進歩はすさまじく、
この数年の間にたくさんの種類のセラミックス冠が誕生いたしました。
セラミックス冠を選択のポイントは、
耐久性(強さ)・審美性(美しさ)・費用です。
当クリニックではそれぞれの特徴を理解いただいた上で、
患者様おひとりおひとりに最も適したセラミックス冠を提供いたします。
セラミックスの種類
メタルボンド
メタルボンドは、フレームに金属を使い、その表面にセラミックスを覆ったものです。
20年前までは、セラミックス冠といえば90%以上がメタルボンドで
そのころにも,オールセラミックス冠はありましたが、割れやすく実用的ではありませんでした。
フレーム材質 | メタル |
表面材質 | セラミックス |
硬さ | 普通 |
耐久性 | ★★ |
審美性 | ★★★ |
審美性の特徴 | メタル使用で、歯肉の変色あり |
適応場所 | 前歯/奥歯 |
ブリッジ | ◯ |
利点 | 実績のある、優秀な治療法です |
欠点 | メタルを素養しているのが唯一の欠点です |
オールセラミックス冠|e-max
e-max(イーマックス正式名称IPSe.maxPress)は、
従来のセラミックスとは全く異なった作成方法で、
加工が容易な二ケイ酸リチウムガラスセラミックスを溶かした後、
強い圧力によるプレスでセラミックス歯が作られます。
フレーム材質 | 二ケイ酸リチウムガラス |
硬さ | 普通 |
耐久性 | ★★★ |
審美性 | ★★★ |
審美性の特徴 | 透明感や深みのある色は苦手 |
適応場所 | 前歯のみ/一部可 |
ブリッジ | 前歯のみ一部可 |
利点 | 柔軟性のある材質で、噛み合わせも良好です |
欠点 | 微妙な形や色調を再現しにくい場合があります |
ジルコニア・ボンド
人工ダイヤモンドとよばれているジルコニアは、金属に似た組成で強度・耐久性に優れており、
ジルコニアのフレームにセラミックスを焼き付けたのが、
耐久性と審美性をあわせ持つ最高級のセラミックス冠、ジルコニア・ボンドです。
フレーム材質 | ジルコニア |
表面材質 | セラミックス |
硬さ | 硬い |
耐久性 | ★★★ |
審美性 | ★★★ |
審美性の特徴 | 最も美しく仕上がります |
適応場所 | 前歯/奥歯 |
ブリッジ | ◯ |
利点 | 審美性ではプロセラとほぼ同程度で、ブリッジも可能 |
欠点 | ベースのジルコニアは硬すぎて、時として治療が困難 |
フル・ジルコニア
ジルコニアの塊をコンピューターで削り込み作った冠です。
少し硬すぎる点と、色調や質感を精密に再現することが困難で、
材質が硬いので、治療のしやすさや、噛みごこちに問題があるのが難点ですが、
抜群の硬さと強度を持つため、破折の心配はありません。
フレーム材質 | ジルコニア |
硬さ | 硬すぎる |
耐久性 | ★★★ |
審美性 | ★ |
審美性の特徴 | 選択は3色のみ |
適応場所 | 奥歯 |
ブリッジ | 一部可 |
利点 | 経済性 |
欠点 | 噛み合わせの調整が困難で、色や形もあまりよくない |
長谷川亨・歯科クリニック|3つの特長